論文対策｜憲法第172問

①「健康で文化的な生活」とは抽象的な相対的概念であり、具体的内容は諸事情を総合考量して決めるべき。
②また国の財政事情を無視できず、
③専門的技術的考察と政策的判断が必要。
それゆえ立法府の広い裁量に委ねられている。
よって著しく合理性を欠き、裁量権を逸脱・濫用している場合に初めて２５条に反するものとなる。
（堀木訴訟：百選Ⅱ－137　　、　サラリーマン税金訴訟：百選Ⅱ－138）
Ｃｆ、朝日訴訟においては、「憲法や法の趣旨目的に反し、裁量権を逸脱濫用したときは」となっている。
※生活保護申請の却下について、生存に最低限必要な部分を強調して審査基準を厳しくしてもよいし、財政事情を考慮する必要から同様に考えても良い。