平成29年(商法)

予備試験【短答】過去問|商法平成29年第25問|解説番号496

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商法496問目(予備)

問題

株主代表訴訟の対象となる取締役の責任に関し、次の記述は「会社法が取締役の地位に基づいて取締役に負わせている責任のほか、取締役が会社との取引によって負担することになった債務についての責任も含まれる」という判例の立場と整合するか?


取締役に対して会社の取得した動産の所有権に基づき当該会社への当該動産の引渡しを求める訴えは、株主代表訴訟として適法である。

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解答

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解説

判例では、株主代表訴訟では「所有権に基づく引渡請求」は認められていません。対象となる「「取締役ノ責任」には、取締役の地位に基づく責任のほか、取締役の会社に対する取引債務についての責任も含まれると解するのが相当である。」としているためです。

参照

▼ 参考条文・判例

最判平成21年3月10日

▼ 魔法の言葉

名言


生かされているのですから素直に有り難いと思いましょう。生きている値打があるから生かされているのですもの。


~瀬戸内寂聴~

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