平成29年(商法)

予備試験【短答】過去問|商法平成29年第25問|解説番号498

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商法498問目(予備)

問題

株主代表訴訟の対象となる取締役の責任に関し、次の記述は「会社法が取締役の地位に基づいて取締役に負わせている責任のほか、取締役が会社との取引によって負担することになった債務についての責任も含まれる」という判例の立場と整合するか?


会社が取締役の責任追及をけ怠するおそれがあるのは、取締役の地位に基づく責任が追及される場合に限られないから、取締役が職務遂行とは関係なく会社に対して行った不法行為に基づいて負うに至った債務についても、株主が取締役の責任を追及する訴えを提起することができることとする必要がある。

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解答

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解説

判例では、株主代表訴訟の対象につき、「「取締役ノ責任」には、取締役の地位に基づく責任のほか、取締役の会社に対する取引債務についての責任も含まれると解するのが相当である。」と解しています。不法行為は地位に基づく責任でも取引債務による責任でもありません。よって認められないと解されています。

参照

▼ 参考条文・判例

最判平成21年3月10日

▼ 魔法の言葉

名言


大きくても30センチほどのヤマメと、その倍もあるサクラマスが、もともとは同じ魚だということをご存じですか?川での生存競争に敗れたヤマメの一部が、餌を求めて海へと下り、餌が豊富な海を回遊するうちに大型化したのがサクラマスなんだそうです。そのときは負けたように思えても、自分で自分に見切りをつけなければ、人生に「負け」なんてものは存在しません。人と競うのではなく、できることから少しずつ努力を重ね、昨日の自分よりちょっとだけでも成長しようと心がける。そうすれば、いつの間にか、サクラマスのようにグーンと大きくなっているはずですよ。


~斎藤茂太~

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