平成23年(刑法)

予備試験【短答】過去問|刑法平成23年第5問|解説番号23

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刑法23問目(予備)

問題

業務上の占有者による横領行為に非占有者が加功した場合に関する次の文章につき、下の記述は正しいといえるか?


(教授).保険会社の保険料集金担当従業員である甲が、同社の従業員ではない知人乙と共謀の上、集金した保険料を横領した事例のように、業務上の占有者に非占有者が加功した場合のそれぞれの罪責について、共犯と身分の観点から、どのようなことが問題になりますか。
(学生).業務上横領罪の成否に関して、同罪は、単純横領罪との関係では(①)であり、他方、非占有者との関係では(②)となりますから、特に乙に対して、何罪が成立するのかが問題になります。
(教授).判例ではこの事例はどのような結論になりますか。
(学生).判例は(③)としています。
(教授).判例の立場に対しては、どのような批判がなされていますか。
(学生).非身分者について罪名と科刑の分離を認めるのは妥当でないという批判がなされています。
(教授).この点を克服するための考え方としては、どのようなものがありますか。
(学生).刑法第65条第1項は違法身分について規定し、同条第2項は責任身分について規定していると考え、業務上横領罪については(④)と捉えた上で、この事例では(⑤)とする見解などがあります。


③には、「刑法第65条第1項により甲及び乙は単純横領罪の共犯となり、更に同条第2項により甲については業務上横領罪が成立する」という文が入る。

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解答

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解説

「刑法第65条第1項により甲及び乙は業務上横領罪の共犯となり、同条第2項により乙に対しては単純横領罪の刑を科す」という文が適切です。

参照

▼ 参考条文・判例

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▼ 魔法の言葉

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