平成26年(刑法)

予備試験【短答】過去問|刑法平成26年第2問|解説番号203

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刑法203問目(予備)

問題

偽証の罪に関する次の見解について、下の記述は正しいといえるか?

【見解】
(A説):「虚偽の陳述」とは、その内容が証人の主観的な記憶に反する陳述をいう。
(B説):「虚偽の陳述」とは、その内容が客観的な事実に反する陳述をいう。


証人が、甲がVを包丁で刺した事件現場におらず、甲がVを包丁で刺すところを見ていないのに、客観的な真実は甲がVを包丁で刺したのだと考えて「私は、事件現場にいて、甲がVを包丁で刺したのを見た。」と陳述した場合、真実甲がVを包丁で刺したものであったとしても、「虚偽の陳述」に当たるかどうかを、事件全体との関係ではなく、個々の陳述との関係で判断するとすれば、B説からも偽証罪が成立する。

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