問題
Q、公共工事などの非権力的な事実行為に先行して行政処分が存在している場合に、仮処分は排除されるか。
▼答え
1、これについて拡大適用は私権の制限が激しいとして認めない考えもある。
2、しかし処分から不可分一体の一連の過程である事実行為について仮処分を認めると、事実上先行行為の行政処分の効力を無に帰すものであるから、44条の趣旨に反することになる。よって44条が拡大適用される。
3、もっともその趣旨は第一次判断権を裁判所が先取することの防止であるから、これを超えない場合、すなわち執行停止を超えない程度の仮処分は認められる。
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