論文対策|行政法

論文対策|行政法第62問

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問題
Q、規制権限の不行使が違法となる場合。

▼答え

1、現代においては行政権は国民生活に深く介入しており、正常な国民生活には行政権限の適正な行使が必要であるから、行政便宜主義の無制限な適用は認められない。
2、そして国民主権や人権尊重、福祉国家の理念からは、全ての行政活動は究極的に国民のための作用と見るべきであるから、不当に行使を怠ることは国民の権利利益を害する。
3、一方行政権の行使はさまざまな要素を考慮して専門的知見から行うものであるため、一定の裁量権が認められ、それが実質的に人権保障に資っするため、あらゆる不行使を違法とすることも不当である。
4、よって上記の要素を調整し、
①規制権限を定めた法の趣旨や目的、権限の性質に照らし、
②具体的事情の下で、
③それが著しく合理性を欠くときには、違法となる。


 

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