論文対策|民法

論文対策|民法第240問

投稿日:

問題
Q履行補助者の故意過失について、債務者が責任を負うか。

▼答え

①債務者は履行補助者を利用することで行動範囲を拡大し、利益を得ているから、公平の見地から損害の責任も負うべき。
∴履行補助者の故意過失も、債務者の責めに帰すべき事由として責任を負う。
1狭義の履行補助者
∴いつでも使用できる代わりに、債務者は常に責任を負う。
2履行代行者、履行代用者(独立して債務の全部を引き受ける)
∴①法律上許容されないのに使用した場合は、代行者の故意過失すら関係なく、常に責任を負う。
②法律上許容されている場合は、選任監督上の過失についてのみ責任を負う。
③いずれでもない場合、履行代行者の故意、過失について常に責任を負う。
3利用代用者、利用補助者
①非独立的利用代用者(同居人など)の故意過失について責任を負う。
②独立的利用代用者(転貸人など)の故意過失についても責任を負う。
→転貸の承諾があったとしても、賃貸人を免責する趣旨までは通常含まない。


 

次の問題へ >

< 前の問題へ

-論文対策|民法
-

Copyright© マイシホ , 2024 All Rights Reserved.