平成29年(民訴)

予備試験【短答】過去問|民訴平成29年第38問|解説番号479

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民訴479問目(予備)

問題

裁判上の自白に関し、次の記述は正しいといえるか?


所有権に基づく動産引渡請求訴訟において、原告が、当該動産を所有していたAからこれを購入したことを主張し、被告が、原告の主張のうちAが当該動産を所有していたことを認める陳述をした場合には、裁判所は、Aが当該動産を所有していたことを判決の基礎とすることができる。

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解答

解説

「基礎とできるか否か」という観点からいえば、原告から主張があり、被告の自白もある以上、問題なく基礎とすることができます。なお、「基礎としなければならないか否か」についても、自白の効果として認められると解されています。確かに権利関係の認定は裁判所の専権ではあるのですが、所有権のような「日常的な法律概念」は、一般的な事実と同様に扱っても良いと考えられているからです。

参照

▼ 参考条文・判例

最判昭和30年7月5日

▼ 魔法の言葉

名言


指をさして人を非難する前に、君のその手がよごれていないか確かめてくれ。


~ボブ・マーリー~

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