平成29年(刑法)

予備試験【短答】過去問|刑法平成29年第1問|解説番号402

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刑法402問目(予備)

問題

因果関係に関し、次の記述は正しいといえるか?


甲が、Vの胸部、腹部及び腰部を殴打したり足蹴りしたりする暴行を加えたところ、それに耐えかねたVは、その場から逃走した際、逃げることに必死の余り、過って路上に転倒し、縁石に頭部を打ち付けたことによって、くも膜下出血により死亡した。この場合、甲の暴行とVの死亡との間には、因果関係がある。

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解答

解説

甲の行為自体に死の危険性はありません。しかし、「逃走中の転倒」という介在事情の異常性は少なく、行為時に予見可能な範囲内であったといえます。判例は、このような場合に因果関係を認めています

参照

▼ 参考条文・判例

最判平成15年7月16日

▼ 魔法の言葉

名言


それが何であれ、あなたの得意なことが幸福に導いてくれる。


~バートランド・ラッセル~

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