問題
Q,憲法の人権規定を私人に直接適用することが出来るか。
▼答え
1、憲法は本来国家からの防御権として保障されたものである。
2、もっとも資本主義の高度化に伴って、国家類似の私的団体による人権侵害行為が生じるようになった。
このような社会的権力からの人権侵害行為に対応する必要が認められる。
3、とはいえ、直接適用はもともと予定されていないし、私的自治の原則を害することにもなる。
4、よって私的自治の原則と人権保障の調和を図り、私法の一般条項を憲法の趣旨を取り込んで解釈適用することで対応していくべきである。
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