論文対策|民法

論文対策|民法第36問

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問題
Q第三者に必要な「善意」

▼答え

①意思外形対応型(虚偽の外観が、本人の意思に沿うとき。本人・第三者、誰が作出しても同じ。)
=単なる善意で足りる。
②意志外形非対応型
=94条2項、110条の法意に照らして、善意無過失を要求。
①所有者の帰責性が弱い。
②代理人の権限逸脱に類似
③外観尊重、取引安全保護の必要性
※もっとも判例では、権利者のあまりにも不注意な行動によって外観が作出された場合には、権利者の帰責性が自ら外観を作出した場合や、知りながら放置したのと同視できるほど重いとして、法意ではなく、94条2項と110条の類推適用を認めたものがある。この場合は善意で足りる。(とはいえ本判例は別の法律行為について包括的に濫用者に委ねていた事情があったため、110条類推の基礎があった。それがない事案であれば、94条2項類推のみだと思われる。)
○要件
①意思表示に錯誤があること。
②①が法律行為の要素に関するものであること。
○抗弁
①表意者の重過失。
○動機の錯誤の場合
①動機が相手方に表示されて、意思表示の内容となっていること。
②その動機に錯誤があること。


 

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