1、仕事完成可能
①請負人に帰責性 =仕事完成義務は残存、請負人に履行遅滞に基づく債務不履行責任発生。
②注文者に帰責性 =仕事完成義務は残存、注文者に損賠責任(邪魔しないという付随義務違反)
③両者に帰責性なし=仕事完成義務は残存、報酬増額請求権の根拠なし。場合によっては事情変更、信義則で○。
2、仕事完成不能
①請負人に帰責性 =仕事完成義務は消滅。報酬債権も牽連性から消滅。請負人は履行不能による債務不履行責任。
②注文者に帰責性 =仕事完成義務は消滅。536条2項から報酬全額の請求権が残存。
なお、自己の債務を免れたことによって利益を受けた場合は、注文者に償還の必要がある。
③両者に帰責性なし=仕事完成義務は消滅。536条1項から、報酬請求権も消滅する。