問題
Q、募集新株予約権の不公正発行の判断基準。(支配権維持目的以外の場合の処理)
▼答え
1、会社法は、公開会社株主に新株等の引受権を保障していないから、発行により既存株主の持株比率が低下することを全面的に否定するものではない。
2、一方で差止請求権を認めたのは、取締役などに濫用のおそれがあるため、そのような場合を抑止する趣旨である。
3、とすれば濫用的な場合を排除する趣旨から考えて、
①当該目的実現のために新株予約権を発行することが事業遂行上必要であり、
②発行が目的を実現するために相当な方法である場合
には不公正発行とはされないと解する。
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