平成29年(刑法)

予備試験【短答】過去問|刑法平成29年第6問|解説番号428

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刑法428問目(予備)

問題

次の見解に対し、下の記述は正しいといえるか。

【見解】
A説:遺棄罪は、生命・身体に対する危険犯である。
B説:遺棄罪は、生命に対する危険犯である。


「遺棄罪の懲役刑の上限が傷害罪の懲役刑の上限よりも軽い」ことは、B説の根拠となり得る。

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解答

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解説

傷害罪の保護法益は「身体の安全」です。保護法益を「生命の安全」に求めるB説にたつと、遺棄罪の方が刑が軽いという事実は、「身体の安全よりも、生命の安全をより軽く見ている」ことになり、不適当な結論になります。よって、Bの論拠とはなりません。

参照

▼ 参考条文・判例

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▼ 魔法の言葉

名言


事実は小説より奇なり。


~バイロン~

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